【大相撲】決まり手「うっちゃり」とは?

決まり手の「うっちゃり」は、土俵際で放つ逆転技。当記事では、そのうっちゃりについて詳しく解説しています。気になった方は、どうぞ寄ってってください!

特殊技「うっちゃり」

大相撲における「うっちゃり(打棄り)」は、特殊技に分類される決まり手の1つ。

相手に土俵際まで寄られたところを、俵にかかとをかけてこらえながら、相手をつかんで体を捻り、左右どちらかの後方に投げ飛ばす起死回生の大技です。

また、土俵際まで詰め寄られながらも、うっちゃりを放つほどの強靭な足腰と柔軟さは、ときとして「うっちゃり腰」と表現されることも。

当然ながら、取組では滅多に見られない決まり手の1つであり、まして近年の力士の大型化がそれにより拍車をかけ、幕内だと年に1度見られれば良い方です。

記事:相撲決まり手白書 特殊技編(十九手)

うっちゃりが3回!?霧島と水戸泉との伝説の1戦!

うっちゃりにまつわる有名な取組として、1988年5月場所初日に行われた、当時前頭だった霧島と同じ前頭・水戸泉との取組があげられます。

この両者の戦いは、なんと3度の取り直しをして、4度目にして決着がついたというまさに熱戦。

さらに驚くべきことに、その3度の取り直しはいずれも霧島と水戸泉の双方がうっちゃりを決めての取り直しだったというのだからおもしろい。(1度目は霧島、2度目は水戸泉、そして3度目は再び霧島がうっちゃりを決めています。)

そして、4度目の取組は、霧島が再度うっちゃりを放とうとするも、既に精魂尽きており、そのまま寄った水戸泉が勝ち名乗りを上げています。

事実上、霧島は3度もうっちゃりを放つ、その強靭な足腰にはただただ脱帽です。

総括

うっちゃりは、ある意味で相撲の醍醐味がつまった技です。最近ではめっきり見られなくなったものの、土俵際の最後の最後まで、何があるか分かりません!

そして、それは人生でも言えること!切羽詰まった土壇場でうっちゃりを決めましょう!