【大相撲】力士の寿命は短い?その理由を解説!
ご存知の方も多いとは思いますが、力士の寿命は短いです。その理由も何となくお分かりかもしれませんが、ここで筆者が今一度その理由について解説していきます。
今回は力士のBMIの観点からも見ましたが、やはり力士の健康状態は“悪し”でした。気になった方、どうぞ寄って下さい!
力士の寿命は短い!
まず初めに断言しておきます、力士の寿命は総じて短いです。
もちろん、これは力士としての寿命ではなく、生き死にの寿命のことです。
相撲好きな筆者としては、非常に残念な話となりますが、紛れもない事実です。
特に幕内まで進んだ力士の平均寿命は、62~3歳とも言われており、現在の日本の男性の平均寿命約80歳より短いのは明らかです。
近年だと、北の湖の63歳と千代の富士61歳が真っ先にあげられますし、2015年には元大関だった貴ノ浪もまた43歳という若さでこの世を去っています。
横綱は、60歳半ばで亡くなる方が本当に多く、横綱が70歳まで生きたら長寿というのも、決して言い過ぎではないのです。
また、他のアスリートとの寿命を比較した場合でも、力士は断トツで早世であることが分かっています。非常に激しいスポーツであるボクシングと比較しても相撲はさらに早死にです。
力士の平均寿命ついては、他サイトやブログなどにも数多くあがっていますので、気になった方はぜひ調べてみてください。おそらく皆さんが思っている以上に寿命は短いです!
力士の寿命は何故短い?
力士の寿命が短い、その原因を筆者は、力士の体型とその取組の激しさが大きく関係していると考えます。
つまり、相撲という競技の性質そのもの、そして競技に必要となる力士の大柄な体型の維持、この2つが力士の寿命を縮めているといる大きな要因だとわけです。
力士のBMIと取組に焦点を当てて考えていきます。
激しい取組
あの隆々とした体躯でぶつかり合う力士との激突、つまり取組は、お互いに物凄い衝撃が加わっているのは想像に難しくなく、軽トラックがぶつかってくるようなものだ、というのも決して言い過ぎではありません。
相撲は、スポーツと同時に格闘技でもあるため、スポーツの中でも特に激しい部類に入ります。ましてプロのレベルになると、その加わる衝撃たるや常人ならば即失神もの。
そして当然ながら、その衝撃が常に加わる力士には様々な怪我が付きまとい、後々の健康にも大きな影響を及ぼします。まして番付が上がるとその衝撃は、各段に跳ね上がります。
同時にこれは稽古でも同様のことがいえ、日ごろの厳しい稽古は取組と同じくらいの負担をかけており、力士の寿命にも大きく関係していると言えるでしょう。
力士のBMIが高すぎる
今更いうまでもありませんが、力士の体型、特に幕内力士に関しては、肥満体以外の何物でもありません。
そして、健康を指し示す数値のBMIから力士の健康状態を見ると、如何に力士が不健康なのかがよく分かります。
このBMI、体重と身長から算出される数字([身長(m)の2乗]×22)で、近年では、とりあえず18~30の範囲に収まっていれば、健康的であるとされている数値。ただ、こと力士に限っていえば、このBMIはとてつもない大きな数字となってしまいます。
例えば、幕内最軽量の炎鵬でさえ、BMI約33と30をオーバーしていますし、横綱・白鵬だとBMI約42となって大幅に上がります。そして幕内最重量であった逸ノ城に至っては、BMIは約60!
確かに力士は、脂肪と同等の筋肉を兼ね備えていますが、それを差し引いても先のBMIが高すぎるのはいうまでもなく、力士はいつ病気になってもおかしくない状態といっても決して言い過ぎではありません。
そして、それが原因で糖尿病や高血圧、高脂血症かかってしまう力士は非常に多いです。現役も含め、これら疾患にかかって悩まされている力士は枚挙にいとまがありません。
さらにいってしまえば、ボクシングやレスリングなどとは違い、常にその体型でいないといけないのも、寿命を縮める原因に拍車をかけていているといえます。
先のスポーツは、あくまで試合までの期間に体重を調整すればいいので、少なくとも力士よりも体にかかる負担は少ないといえます。もちろん、無理な減量が寿命を縮めていることには違いありませんが。
ある意味で、無差別級ゆえの弊害ともいえるでしょう。
果たして、これが良いあり方かどうかはとても筆者がいえることではありませんが、力士は自身の命を削って戦っているということは、決して比喩ではないということです。
総括
はっきりいってしまえば、体型の維持とその競技の激しさのダブルパンチで寿命を縮めています。特に体型の維持の負担は、思っている以上に大きいと考えられます。おそらく現在だと人によっては、こんなことは駄目だ!という人もいるでしょう。
ただ、相撲には多く人を惹きつける魅力があるのは否定できない事実、筆者もその魅力に取りつかれた一人です。
今後、スポーツ科学が発展して引退後、力士が不自由なく暮らせて、他の人たちと変わりない寿命を全うできるがベストです。ただ、現状を見る限りだと、かなり厳しいと言わざるを得ませんが…。
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