【大相撲】「関取」とは? その意味や給与など徹底解説!
力士は関取になって初めて一人前と呼べます。ただ、その関取という言葉、よく耳にはするけども実際にはどんな意味で、由来は何?といった素朴な疑問を浮かべた方はいませんか?
当記事では、関取の意味や給料、さらにその由来などについて詳しく解説しています。大相撲を見始めてまだよく分からないといった方にも分かりやすく解説しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!
関取は十両以上の力士
今日の角界において、「関取」とは番付が十両以上の力士を指し示します。ですから、十両の他にも横綱や大関といった幕内力士たちも皆、関取となります。
力士にとっては、関取と呼ばれることは一人前の証拠ともいえ、一つのバロメーターです。十両になったと同時に、部屋の力士からも関取と呼ばれるようにもなります。
また、十両に昇進して関取になると、これまでとは比べものにならないくらい待遇を受けることができるのも大きな特徴。給料、身なり、付け人、交通手段など、幕下以下の頃とはまさに別世界です。
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関取の由来
一説によると、関取とは安土桃山時代以降から用いられ始めた言葉で、それ以前には最後の取組を行う一番強い力士のことを「関を取る」、「関の相撲」といわれ、これが語源と言われています。
関を取る力士、つまり関取。ですから、昔の意味からすれば、今日のように十両以上の力士ではなく、それよりもさらに少ない一番強い力士を示す言葉だったと推測されます。
また、別の説として、“関”とは元々関門・関所からとられたものですが、その関門を名乗っただけで通れることから、関取と言われるようになったともいわれています。ご存知の通り、関門を通るには基本的に許可が必要となります。
いずれにせよ、関取とは“強く立派な力士”だということが、その由来からもはっきりしています。
関取の給料
関取になると、その待遇に大きな違いがでるのは先に述べたとおりですが、その最たる例が給料です。幕下以下の力士たちは、基本的に無収入。関取になって初めて、給料と呼べる月々のお金を受け取ることができるのです。
そして、その受け取れる額ですが、番付ごとにおよそ以下の通りの月給が発生していると言われています。
- 横綱:約260万円
- 大関:約216万円
- 三役:約156万円
- 幕内:約120万円
- 十両:約95万円
最低の十両でも月に100万円近くもの給料が発生し、当然ながら番付が上がるにつれてもらえる額はさらに上がります。加えて「懸賞金」や「給金」といった角界独自の制度や人気力士につくスポンサーなどで、実際に貰えるお金は上記で示したものより多いです。
十両になった途端、一気に自分の懐にお金が入ってくることからも、俗に十両と幕下が天国と地獄と言われるのがよく分かります。横綱にもなれば、その年収が億越えも夢ではありません。実際、白鵬の年収は物凄いです。
ただ、その十両でさえ、なれる力士はほんの人握り。厳しい世界です。
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まとめ
- 関取とは十両以上の力士。
- 給料は最低でも月100万円。
- その語源をさかのぼれば、関取とは最後の取組を受け持つ強い力士のことを指す。
関取になることは確かに凄いですが、見方によっては関取はあくまでも通過点。その頂こそは、「横綱」の二文字です!
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