【大相撲】「幕下」とは?初心者にも分かりやすく解説!
天国と地獄の境目、それが「幕下」です。特に幕下の上位にもなると競争は激化し、見応えある取組も増えてくるのも特徴の1つ。
当記事では、番付の「幕下」について初心者にも分かりやすく解説しています。気になる方はどうぞ寄ってってください!
「幕下」とは?
「幕下」とは、番付の上から数えて3番目、下から数えて4番目にあたる段。(番付は、幕内、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口と続く。)番付表では、十両と並んで二段目に、より小さい文字で力士の名前が記載されます。
また、着物や浴衣の他にコート、マフラー、博多帯といった防寒着の着用が認められ、番傘がさせるようになるのも幕下からです。
幕下は天国と地獄の境目
幕下は、十両と境目の段であるため、角界では「十両と幕下は天国と地獄」とよく言われます。十両は、力士として初めて給料が発生し、関取と呼ばれる、さらに大銀杏が結えるなど、その待遇には雲泥の差があり、力士を目指すものにとっては1つの目標です。
それゆえ、幕下の上位になると競争が激化し、取組も迫力満点。通だと幕下上位を率先して見る方も多いです。
大相撲を見始めたばかりの方も、ぜひ幕下上位の取組を見てみましょう!
定員は120人
幕下力士の定員は、東と西の六十枚ずつの計120名まで。ただし、幕下付出は含めません。
また、幕下上位15枚目以内、取組の最期から5番を「幕下上位」と呼ぶことも。
取組は7番
15日に渡って開催される本場所で、幕下が行う取組は7番まで。毎日15番の取組を行うようになるのは十両以上になってからです。
幕下付出
幕下は、三段目と同じく「付出」がある段で、「幕下15枚目格付出」と「幕下10枚目格付出」の2種類が用意されています。以下その条件です。
- 幕下15枚目格付出:「全日本相撲選手権大会」(アマチュア横綱)、「全国学生相撲選手権大会」(学生横綱)、「全日本実業団相撲選手権大会」(実業団横綱)、「国民体育大会相撲競技(成年男子A)」(国体横綱)のいずれかに優勝。
- 幕下10枚目格付出:「全日本相撲選手権大会」の優勝に加えてその他3大会のいずれか1つ以上に優勝。
なお、いずれも優勝から1年までの期限が設けられており、かつ新弟子検査の体格検査が免状されます。
幕下の優勝賞金
幕下の優勝賞金は50万円。次の十両になると優勝賞金も跳ね上がります。
記事:【大相撲】幕内優勝は1,000万円 その他優勝賞金は?
幕下の由来
幕下という名は、の際に用意された幕が由来。当時、上位力士たちは幕の中に控え(幕内の由来)、幕下はその幕の外にいた下位力士を指します。
ちなみにその幕下の力士たちの中で、特別に関取と同等の十両を与えられた力士たちが、「十両」の由来です。
総括
- 幕下は、番付の上から3番目の段。
- 本場所では相撲を7番取る。
- 定員は東西それぞれ六十枚ずつの120名。(ただし、付出は除く。)
- 江戸相撲の将軍上覧相撲で幕の中にいなかった力士たちが幕下の由来。
幕下上位で十両になるのはどの力士か!? ここに幕下の醍醐味が全てつまっています。
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