【大相撲】懸賞金を徹底解説!一本の金額や過去最高額など詳しく解説!

取組前に土俵でクルクル周る懸賞幕。バラエティに富んでいて、気になった方も多いはず。実はあの懸賞幕の1本、1本に賞金が掛けられています。

当記事では、大相撲の懸賞金について詳しく解説しています。1本あたりの金額についてはもちろんのこと、これまでに懸賞金が掛けられた取組の中で最も多かった取組など詳しく知りたい方はどうぞ寄ってってください!

懸賞金とは?

懸賞金は、幕内の取組でスポンサーがかける賞金のこと。その取組で勝利した力士は全ての賞金を総取りできます。懸賞金を受け取る際は「手刀(てがたな)」と呼ばれる作法より受け取ります。

記事:【大相撲】「手刀(てがたな)」とは?作法の仕方や意味など詳しく解説!

また、懸賞金がかけられた取組前の仕切りの最中には、呼出がその商品や企業名が入れられた懸賞幕を持って土俵をまわり宣伝をすることも特徴に上げられます。なかでもお茶漬けで知られる永谷園は、懸賞幕の常連として有名です。

ちなみに懸賞金の掛け方については、公式サイトにて詳しく解説しています。

1本当たりの金額

懸賞金は、1本あたり6万2000の賞金が掛けられています。

ただ、勝利した力士がこの6万2000円全てを受け取れるわけではなく、事務経費5300円および、納税充当金2万6700円を差し引いた3万円が力士の元へと入ります。

ちなみに懸賞金が発足されたばかりのころ(1955年)は、1本あたり1万円で賞金を掛けることができました。ただ、当時の1万円を現在の価値に置き換えると約6万円に相当するため、ほぼ変わっていないことが分かります。

歴代最多取組は?

本来、その取組に掛けられる懸賞金の本数は50と上限があります。ですが、その注目度ゆえに特例として上限が解除され、過去最高となる61もの懸賞金が掛けられた取組が以下の通りにあげられます。

  • 2015年1月場所千秋楽 白鵬翔-鶴竜
  • 2015年9月場所千秋楽 鶴竜-照ノ富士
  • 2016年5月場所14日目 稀勢の里-鶴竜
  • 2017年1月場所千秋楽 白鵬-稀勢の里寛

懸賞金は年を経るごとに本数も増えていき、特に2010年以降になるとその傾向が顕著に見られます。事実、上記に上げた取組はいずれもつい最近に行われたものばかりです。ただ、時間の都合を考えるとおそらく61本以上の懸賞金がかけられることは当分ないだろうと考えられます。

ちなみに61本の懸賞金額は378万2000円で、そのうちの183万円を力士は受け取ることができます。取組の時間を考えると力士は、ものの数秒で百万円以上もの金額を稼いだことになります。まさに夢のある話です!

参考文献・サイト:livedoor News,日本相撲大鑑

総括

  • 懸賞金は、スポンサーが幕内の取組でかけられる賞金のことで、勝った力士が全て総取りできる。
  • 懸賞金は1本あたり6万2000円の賞金がかけられ、そのうちの3万円を力士が受け取れる。
  • これまでにかけられた最高の懸賞金の本数は61本。

ちなみに年間を通して、これまでに一番多く懸賞金を受けった力士は、言わずもがな、断トツで白鵬です。年間500本以上もの懸賞金を受け取った年もあるので、懸賞金だけでも億は稼いでるとみて間違いありません。