【大相撲】横綱の引退について

横綱はどうなったら引退するのか、過去の具体例を挙げながら詳しく解説します。気になった方はどうぞ寄ってってください!

横綱の引退

基本的に横綱の引退も、あくまで力士本人が決めます。この点は、他の力士と全く同じで、一度引退したら復帰できない点にも変わりありません。

ただし、大相撲で横綱とは、番付最高位。「力量」「品格」の両方が求められ、横綱の引退は、そのどちらかが欠けたときです。

力量の不足による引退

当然ながら横綱は、その場所での最強力士。弱いままだと即引退です。

横綱は、番付も唯一降格しない地位のため、優勝に絡むほどの成績を収められなくなったら半ば強制的に引退となります。他の力士のように番付落として、ズルズルと土俵に上がるといったことは許されないのです。

勝ち星でいえば、10番以上は絶対条件ともいえます。仮に一桁の勝ち星を重ねてしまうと協会からの引退勧告もやむなしとなります。

品格の欠如での引退

品格に関しては、日ごろの行いや場所の休場などがあげられます。

特に休場に関しては、横審の内規にも明記されており、成績不振に加え休場の多い横綱に対しては「激励」「注意」「引退勧告」と段階的に引退の示唆と引退させる権限があります。

怪我のため休場を続けながら、「激励」を受けて出場して満足のいく成績を収めなかった稀勢の里もやはりそのまま引退しています。

不祥事で引退した力士には、近年だと朝青龍や日馬富士などが上げられます。当時はまだまだ余力を残しながらも事件を起こし、志半ば相撲協会からなかば強制的に引退させられています。

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総括

横綱は、具体的な指標こそありませんが、「力量」と「品格」この2点が伴わなければなりません。特に大相撲は、伝統行事ゆえに品格の面も非常に重要視され、ただ強ければいいというわけではありません。そして、そのうちのどちらかが欠けた瞬間から横綱は引退を余儀なくされます。ある意味では、最も引退に近い番付といえるでしょう。