【大相撲】「若者頭」とは?何をする人?給料は?

「若者頭(わかいものがしら)」は、あまり耳慣れない役職ですが、その役割はかなり重要です。当記事にて、その仕事内容や給料などについて簡潔にまとめてみたので気になった方はどうぞ寄ってってください

「若者頭」とは?

「若者頭(わかいものがしら」は、幕内以下の力士を監督する人たち。補佐として「世話人」がつきます。引退力士がなることができることができ、その条件については後述。

読みが、“わかもの”ではなく“わかいもの”もしくは”わかいもん”である点に注意!力士からは、現役時代の四股名か「頭(かしら)」と呼ばれるのが一般的です。

関連記事:【大相撲】「世話人」とは?何をする人?詳しく解説!

若者頭になるには?

引退した幕内、十両、幕下経験者がなることができ、定員は8です。番付の条件に加え、定員の少なさから、若者頭の補佐をする世話人よりもさらに狭き門です。

若者頭は何をする?

若者頭は、特に入門したばかりの新弟子たちに、相撲部屋での生活の仕方や稽古の指導、さらには悩み相談を受けたりもします。

また、場所中では裏方として取組の進行を助けます。その内容は多岐に渡り、懸賞金の準備や怪我をした力士への車椅子の用意、前相撲、千秋楽の表彰式では土俵下で介添え役も伝え、巡業ではそのほぼ全ての進行を努めています。

給料は?

若者頭と世話人との給料はほぼ同じ。呼出や床山と同じく月給制で、本俸と手当の合計が最終的な金額となります。本俸に関しては、随分昔ものながら、日本相撲協会寄附行為施行細則の81条に記載されていたので、参考に載せときます。

本俸は、当分次の基準により、各人の能力・成績ならびに勤務状況に応じて、理事長が決定する。

勤  続 十 年 未 満 月  六〇、〇〇〇円より 一一〇、〇〇〇円未満

勤続十年 以上二十年未満 月 一一〇、〇〇〇円よリ 一七〇、〇〇〇円未満

勤続二十年以上三十年未満 月 一七〇、〇〇〇円よリ 二五〇、〇〇〇円未満

勤 続 三 十 年 以上 月 二五〇、〇〇〇円よリ 三六〇、〇〇〇円まで

手当は、各人の能力・成績・勤務状況ならびに物価・社会状勢等を勘案し、理事長が決定する。 (平成七年一月一日改正)

本俸は勤続年数に応じて給料が増え、それプラス手当が支給されるといったかたちとなります。本俸だけだと、どんなに頑張っても年収は400万前後といったところ。手当に関しては理事長が決めるので何とも言えません。

関連記事:【大相撲】呼出あれこれ 仕事内容や呼出になる方法、白扇の意味など
関連記事:【大相撲】床山の給料を徹底解説!年収はいくら?

総括

  • 若者頭は、幕下以下の力士、特に新弟子を監督し、他にも場所の進行をサポートする。
  • 幕下以上の引退力士がなれる。定員は8名。

若者頭は、力士をサポートする上で欠かせない存在。今後は彼らの活躍にもぜひ注目してみてください!