【大相撲】「番付編成会議」とは? 実施されるのはいつ? 決まりは?
大相撲を楽しむのに欠かせないのが番付。その番付を決める会議が「番付編成会議」です。
当記事では、「番付編成会議」がいつ頃実施されるのか、具体的どのような規則に則って番付が決められるのか詳しく解説しています。気になった方はどうぞ寄ってってください!
「番付編成会議」とは?
「番付編成会議」とは、『番付編成要領(『寄附行為施行細則 附属規定』記載)に従って実施される、その場所の力士の成績を審査して、翌場所の地位を決める会議。本場所の千秋楽から三日以内に実施され、審判部の部長、副部長、委員、監事から構成され、行司も書記として出席します。
端的にいえば、場所後すぐに実施される、翌場所の力士の番付を決める会議のことです。力士の番付もこの番付編成会議で決められるということです。
番付は基本的に場所の翌月に発表されますが、実はかなり前から番付そのものは決まっているのです!
おさらいとして、番付は本場所で勝ち越しを決めれば上がり、負け越しならば下がります。十両以上ならば8勝以上すれば勝ち越しです。
ちなみ行司と呼出の番付編成は年に一度だけ実施され、九月場所後の理事会で決められます。
記事:【大相撲】番付の文字は「江戸文字」!フォント利用についても
番付の決まり『番付編成要領』
先にも少し触れた『番付編成要領』は、番付を編成する際の決まりみたいなもので、「力士番付編成」と「行司番付編成」の第二章から成り、これに即しながら力士の番付は決められます。
一章「力士番付編成」の具体的な内容は以下の通り。
第一条 力士番付は、番付編成会議において作成する。
第二条 番付編成会議は、当分の間本場所終了後三日以内に行う。
第三条 番付編成会議は、審判部の部長、副部長、委員をもって組織する。幹事は、番付編成会議に同席するものとする。
第四条 番付編成会議には、書記として行司を出席されることができる。ただし、発言することはできない。
第五条 横綱および大関の推挙は、理事会の賛成を経て満場一致でなければならない。
第六条 力士の階級順位の昇降は、その本場所相撲の勝ち星により協議の上決定する。
第七条 附出し力士は、施行細則第五十四条幕下附出し規定によることとし、その成績を審査の上第六条によりその階級順位を定める。
第八条 大関は、二場所連続して負け越したときは降下する。降下は全休を含めて関脇に止め、次場所にて10勝以上した場合は、大関に復帰する。この場合は番付編成会議当日より大関として取り扱い、当日発表および使者派遣はしないものとする。
第九条 十枚目以上の力士の番付員数を次のとおり規制する。(平成16年一月場所改正)幕内 42名以内十枚目 28名以内
第十条 力士を引退する者は、番付編成の開始前に理事長に届け出るものとする。理事長は、これを番付編成会議に提出しなければならない。
第十一条 番付編成会議により作成した新番付は、次の本場所の番付発表まで極秘として扱い、何人にも発表することができない。ただし、横綱、大関、および十枚目の昇進は、番付編成会議において決定した当日発表する。
横綱・大関の昇進は、使者を派遣し、その旨を伝達するものとする。再昇進の場合も同じとする。横綱・大関は番付編成会議当日より、その階級にて取り扱うものとする。
出典:『相撲大事典(第四版)』
先に示した番付編成会議は場所後3日以内というのも第二条に明記されていますし、第九条では、十両と幕内の人数の定員なども見受けられます。また、大関や横綱の昇進条件やその際の通達についてなども記されていて、1度目通しておくと面白いかもしれません。
総括
- 番付編成会議は、本場所千秋楽後の三日以内に実施される。
- 番付編成会議は、『番付編成要領』に則って実施される。
筆者は、番付会議がどのように進められているのかものすごーく興味があります。TVなんかでぜひやって欲しいです!
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