相撲は「最強」の格闘技!?実際どうなの?理由を踏まえて解説!

相撲が「最強」の格闘技であるか否かの論議はたびたび取り出されます。そこで、当記事は何をもって相撲を最強とするのか?さらに実際のところどうなのかを確固とした理由を踏まえて解説してきます。

果たして相撲は最強の格闘技なのか!?気になる方はどうぞ寄ってってください!

相撲は無差別級だから最強!?

相撲が最強の格闘技と呼ばれる所以、その大きな理由の一つとして、相撲が体重による階級別ではないことがあげられます。相撲は、いわゆる“無差別級”ともいえ、これは大昔より一貫しています。

例えばボクシングを筆頭にした、レスリング、キックボクシング、ムエタイ、柔道、MMA(総合格闘技)などのメジャーな格闘技は、すべて階級に区分けされており、それぞれの階級にチャンピオンが存在します。逆に相撲の場合だと、小柄だろが体重の区分けは一切なし、土俵に入れば皆同じといったスタンスです。

実際、幕内までいく力士たちの体重は100㎏越えが当たり前、むしろ100㎏は力士の中で軽い階級に位置付けられてしまうほどです。大きな力士になると200㎏越えも!

ちなみに歴代横綱だと、白鵬の体重は約154㎏、朝青龍は約154㎏、曙が約250㎏、千代の富士が約126㎏で、小柄な千代の富士でさえ120㎏以上の体重を有しています。

単純に体重が重ければ重いほど良いというわけではありませんが、大半の格闘技が100㎏を越えれば無差別級に相当するヘビー級になることを考えると、力士の体重がいかに凄いのかがよくわかります。少なくともこの点においては、相撲が「最強」だ!という論に待ったをかけることはないでしょう。

注意点として、これはあくまでも大相撲の話!アマチュア相撲だと普通に階級制が導入されており、相撲が最強とする根拠は一気に乏しくなります!

驚異的な「立合い」のスピード

取組の開始直後の「立合い」のスピードがもの凄いのは、よく言われるところです。

これは他のスポーツと比較してもいえることで、白鵬の立合いのスピードは、あのウサイン・ボルトのスタートとほぼ同じという研究結果もでているほどです。

当然、それほどまでの立合いのスピードでぶつかると、力士に加わる衝撃も凄まじく、それに耐える力士たちまた凄まじいといえます。相撲が「最強」である一要因とするに十分な根拠です。

プロレスに参戦して活躍した力士も多数!

最近でこそあまり聞かなくなりましたが、過去には相撲出身のレスラーは多く存在しました。その最たる例として、力道山や輪島などの元力士があげられます。いずれもプロレスで大いに活躍して大成功を収めています。ちなみに近年では曙がプロレス参戦して成功を収めています。

他ジャンルで活躍したという点において、力士のポテンシャルの高さがうかがえます。

最強は幻想だった…

あれこれ述べましたが、実際に他の格闘技で戦うと相撲は強いのか?

ぶっちゃけ、かなり微妙です!さらに言ってしまえば、相撲が「最強」とは、とても言えたものではありません。相撲好きの筆者としては非常に辛いことですが、事実がそれを物語っています。

それを端的に示す事例が、キック、投げ、パンチなんでもありのMMA(総合格闘技)があげられます。このMMAには、既に何人もの力士が挑戦していますが、その大半が負けてばかり。唯一、成功したといえるのは、元大関の把瑠都くらいでしょう。また、横綱・曙もK-1に参戦しましたが、惨敗したことは周知のとおり。その後のプロレスでは活躍していますがあくまでもあれはショー。

以上より、畑違いの分野だとは言え、相撲が最強というのは幻想だったと言わざるを得ません。

ただ一言いわせてもらえば、仮に他の格闘技の選手が相撲に挑戦したところでまず太刀打ちできません。つまり何が言いたいのかというと、そもそも最強なる格闘技などは存在しない!ということです。(笑)

まとめ

そのふしぶしに最強の匂いを漂わせている相撲ですが、実際に相撲は「最強」の格闘技かどうかといわれたらは、答えはNo!これはもうはっきりしています。最近では有名な格闘技漫画『バキ道』で相撲がかなり持ち上げられていますが、かなり大袈裟です。ただ相撲好きとしては悪い気はしませんが。(笑)

ただし、日本でこれほどまでに愛されていという点では、相撲は「最強」といえます!