【大相撲】「死に体」・「生き体」とは?判断の基準は何?
「死に体」か「生き体」は取組でもよく耳にする言葉。どちらになるかで、勝敗もガラリと変わります。
当記事では、それらについて分かりやすく解説しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!
「死に体」とは?
死に体とは、身体の重心が失って逆転不可能、あるいは相撲がもはや取れない状態であることを指します。取組の際、明らかに負けてしまう体勢といえば分かりやすいでしょう。
例としては、上体が後ろへのけぞって、つま先が上を向く、膝と腰が棒立ち、力士につかんでいなければそのまま倒れてしまう、などがあげられます。
そして、死に体と判断された場合、力士は否応なしに負けとなります。ですから、仮に死に体の力士よりも先に土俵を割ったとしても、それは「かばい手」となって負けがつくことはありません。
ただし、1つ大きな問題点として、死に体か否かの判断があげられます。
それは、死に体とする明確な基準はなく、その判断は行司および土俵外にいる勝負審判に委ねられるということ。つまり、最終的に死に体か否かは主観によるというわけです。
ただこれには、仕方がない理由もあります。ある力士にとっては、死に体でも、別の力士では死に体ではないという場合があるからです。ようは、全く同じ体勢でも死に体となる力士もいれば、そこから持ち直す力士もいるということです。
それゆえ過去には、2004年7月場所の朝青龍と琴ノ若との取組などのように、過去には死に体か否かで議論された取組も当然ながらあります。今後も死に体か否かを巡る議論がなくなることはないでしょう。
死に体か否かのおおよその判断はできますが、主観ゆえに時としてかなり判断に困る場合もあるということです。
「生き体」とは?
生き体とは、勝負がほぼついているように見えて、そこから逆転できる可能性がわずかながらも残されている状態を指します。
ゆえに先の死に体とは全く逆の意味の言葉であり、死に体か否かの判断とは、生き体か死に体かの判断とも言い換えられます。
当然ながら、死に体と同じく、生き体の判断は主観です。
特に土俵際のうっちゃりや寄り倒しなどは、よくその判断に迫られることが多く、足の一部が少しでも土俵に残っている「生き足」があったか否かが1つの判断の基準になります。
ちなみに相手が死に体となって、自分が土俵の外に出た場合でも「生き足」となり、負けとはなりません。
総括
- 死に体は、もはや逆転不可能だと判断された状態をさす。
- 死に体とされたら、力士はその時点で負け。
- まだ逆転の余地がある体勢は「生き体」と呼ぶ。
死に体、生き体、その判断の基準は主観によるところが大きいです。
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