【大相撲】大関昇進・返り咲きの条件を徹底解説!降格についても

2019年9月21日

大関へ昇進するための条件はやや特殊で、それは大関の返り咲きや降格にもいえることです。当記事では、それらを踏まえて大関の昇進条件等について詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!

大関に昇進するには?

近年においては、3場所連続で三役(関脇・小結)以上の地位に留まり、そこで合計33勝以上あげる」ことが、大関に昇進するための条件とされています。

ですが、この条件というのはあくまでも目安の1つに過ぎません。最終的には、横綱審議委員会(横審)に認められて初めて大関のへの昇進が決定されます。

実際、条件を達成したにも関わらず大関へと昇進できなかった貴景勝(翌場所には大関へと昇進を果たす)、平幕だった場所を含めて大関に昇格した栃ノ心など、例外も多数存在します。

ちなみに昇進条件の合計勝利数も、以前だと33勝ではなく30勝が目安とされており、その条件も時代に変化していることが分かります。

大関の昇進は、条件を満たしたからといって必ずしも昇進できるものではなく、逆に条件を達成せずとも横審を納得させる成績を収めさえすれば、昇進できる可能性も全くないわけではないということです。

負け越すと「角番」の危機に立たされる!

大関も成績次第では降格、陥落します。

その成績とは、2場所連続で負け越すことです。また、負け越した次の場所に向かえる大関のことを、角界ではもっぱら「角番(かどばん)」ともいいます。

そして、「角番」で負け越すと大関を陥落し、勝ち越すとまた大関として翌場所を迎えることができます。

ようは、大関も勝ち越すのか、負け越すのかが重要だということです。

大関に返り咲きの救済措置

大関から陥落したからといって、そこで全て終わりというわけではありません。実は、陥落した翌場所に10勝以上さえすれば、再び大関に復帰できるという救済措置が設けられています。ただし、その救済措置の適応されるのは、あくまで陥落した翌場所のみ。

仮にその場所で10勝以上できなければ、再び3場所連続3役33勝という条件を達成しなければ大関復帰とはなりません。大関にすぐ復帰するための最期のチャンスともいえるでしょう。

ちなみに大関陥落した翌場所に10勝上げて、大関に復帰できた力士は、現在(2019年9月)までに三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東、栃ノ心、貴景勝の6名のみ。さらに翌場所に10勝あげることができず、再び大関に復帰できた力士は魁傑が唯一。このように大関に復帰できた力士は決して多くはありません。

総括

  • 大関は、「3場所連続で三役(関脇・小結)以上の地位に留まり、そこで合計33勝以上あげる」ことが昇進の条件。ただし、条件もあくまで目安の1つにすぎず、例外も存在する。
  • 2場所連続で負け越すと大関陥落。
  • 負け越した翌場所を迎える大関は「角番」と呼ぶ。
  • 大関に陥落しても翌場所に10勝以上すればすぐに大関復帰となる。

大関も勝ち越し、負け越しが大事です!