【大相撲】「鯖折り」はどんな決まり手?詳しく解説!

「鯖折り」は、相撲の決まり手の1つ。当記事では、鯖折りとはどんな決まり手なのか、具体的に分かりやすく解説しています。気になる方はどうぞ寄ってってください!

「鯖折り」とは?

「鯖折り(さばおり)」は、捻り手に含まれる決まり手のうちの1つ。近年においては、年に数回ほどしか見られない、非常に珍しい決まり手です。

具体的には、相手が両差し自分が両上手の状態のとき、その両手で取った廻しを自分の方に引き寄せながら、上からのしかかるようにして、相手の腰を砕いて、膝をつかせる技となります。

技の性質上、巨漢力士が得意とする場合が多く、身長差がある場合だと、左四つや右四つで決まることもままあります。過去には、大起や出羽ヶ嶽らが得意としていました。

また、鯖折りという名称は、技が決まった時の相手の状態が、ちょうど鯖の骨が折れたように見えることが由来です。

ちなみにプロレスやレスリングにある「ベアハッグ」という技は、その見た目が似ていることからしばしば鯖折りといわれることも。ただし、こちらはあくまでも腕で相手を締め付ける締め技に属されます。

記事:相撲決まり手白書 捻り手編(十九手)

鯖折りは危険な技!

鯖折りは、技の性質上、相手の腰と膝に大きな負担をかけてしまうため、小・中の大会では反則技となることも珍しくありません。

大相撲では、1986年五月場所で、小錦が北尾の鯖折りを食らって右膝を骨折するという大怪我を負ったことが真っ先に挙げられます。

この右膝の怪我により、小錦は休場を余儀なくされ、その後の相撲人生にも大きな影響を与えています。

鯖折りは、くれぐれも遊び半分で行わないよう、注意しましょう!

総括

最近では、鯖折りが見られる取組はめっきり減っています。筆者も実際に生で鯖折りを見たことはありません。力士生命にも大きな影響を与えてしまう技ゆえ、推奨されていないでは?とも思ってしまいます。

逆にいえば、そんな危険な技も認められている角界は、やはり厳しい世界だなとしみじみ思います。