相撲決まり手白書 禁じ手・非技編
全82手ある相撲の決まり手には含まれない禁じ手と非技。いずれも取組中に行うべき行為ではありません。
当記事では、その禁じ手と非技を一覧にして詳しく説明しています。また、禁じ手を面白く学ぶある演目についても!興味のある方はどうぞ寄ってってください。
5種の非技を紹介!
非技は自ら負けになる、サッカーでいうところのオウンゴールに近い行為です。後で説明する禁じ手同様に、取組の流れの中で、偶然決まる場合もあります。
勇み足
相手を土俵際に追い詰めながらも、自分の足が先に土俵の外へと出てしまい「負け」となること。
つき手
相手の力が加わっていない状態で、自ら土俵に手をついてしまうこと。また、技をかけるも先に手をついてしまうと、たとえ相手の技が決まったとしても「つき手」となる。
2001年1月場所より追加。
踏み出し
相手の力が加わっていない状態で、自ら土俵の外へと出ること。土俵際、態勢を戻そうとして「踏み出し」になる場合が多い。
2001年1月場所より追加。
腰砕け
相手が一切技をかけてないにもかかわらず、自ら腰を砕いて土俵についてしまうこと。
つき膝
相手の力が加わっていない状態で、自ら膝を土俵についてしまうこと。また、技をかけるも先に膝をついてしまうと、たとえ相手の技が決まったとしても「つき膝」となる。
2001年1月場所より追加。
禁じ手八条
禁じ手は、取組中に行うと即反則負けとなる行為です。現在だと以下8種の行為が禁じ手として定められています。
1、 握り拳で殴る
2、 頭髪を故意に掴む
3、 目または水月(みぞおち)などの急所を突く
4、 両耳を同時に両方の手のひらで張る
5、 前縦みつを掴み、また横から指を入れて引く
6、 のどを掴む
7、 胸、腹を蹴る
8、 指を持って折り返す
取組中は、特に「2、頭髪を故意に掴む」が相手を投げる際などによく見られます。
「初っ切り」で禁じ手を学ぼう!
禁じ手をおもしろおかしく取り扱った「初っ切り」は、主に巡業中に行われる人気演目。一種のコント劇ともいえ、力士は普段の取組では絶対に行わない、ありえない振る舞いをこれでもかと披露してくれます。
初っ切りは、禁じ手を学ぶにはまさにうってつけなので、相撲に興味を持った方はぜひ1度ご覧になってください!癖になります!
まとめ
非技と禁じ手の違いは、自ら負けになるかどうかです。また、いずれも取組の流れの中で行ってしまう場合もあるので、必ずしも非難すべきものとはいえません。
あと、初っ切りはとっても面白いです!
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