【大相撲】「ユルフン」、「カタフン」とは?

大相撲中継の際、「ユルフン」、「カタフン」といった言葉を耳にしたことはありませんか?実はこれ、力士の「廻し」についての指摘で、特に「ユルフン」は角界ではもっぱらよくない意味で使われます。

当記事では、「ユルフン」、「カタフン」の意味について詳しく説明しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!

「ユルフン」

「ユルフン」とは、文字通り締めが緩い廻しのこと。

大相撲の世界における「ユルフン」は、決して褒められる言葉ではありません。力士によっては廻しを取った相手力士に力を出せないために、故意にする「ユルフン」にするケースもあります。ですから、「ユルフン」はもっぱら悪い意味で使われる場合がほとんどです。過去には、横綱・輪島が「ユルフン力士」と呼ばれています。

近年だと、2016年1月場所の4日目に行われた栃ノ心対稀勢の里の取組において、栃ノ心の廻しが緩かったとして厳重注意を受けています。この取組では、栃ノ心が稀勢の里から白星を上げるも、取組中に栃ノ心の廻しがほどけ、“あわや”大惨事になりかねない事態となっています。

筆者もこの取組を見ていましたが、稀勢の里の右上手が入るも、栃ノ心の廻しが上に上がり、ユルフンだったことは明らかです。

「カタフン」

「カタフン」は、「ユルフン」とは逆に廻しに霧などを吹きつけてより固く締めることを意味します。特に小兵が廻しを切りやすくすらために「カタフン」にする場合が多いです。

また、非難の対象になりやすい「ユルフン」に比べ、「カタフン」は特にそのような言われはしていません。力士には、千代の富士、貴闘力、琴奨菊らが「カタフン」として有名です。

総括

「ユルフン」は、廻しを緩く締めることで、角界ではもっぱら反則に近い行為として、悪い意味で使われる場合がほとんどです。反対に「カタフン」は、廻しを固く締めることで、こちらは非難されることはあまりありません。