【大相撲】行司の衣装は階級によって違う!?違いは何?

力士の普段着にも言えることですが、実は行司が土俵で身に着けている衣装は、その行司の階級によって異なります。普段、よく相撲を見ている方だとすぐ気づくはず。

当記事では、そんな行司の衣装の違いについて、階級別にどのような衣装を身に着けることができるのかを詳しく解説しています。気になる方はどうぞ寄ってってください!

衣装の共通する点は?

烏帽子、軍配の2つはいずれも階級に関係なく、いずれの行司も身に着けています。

ただし、軍配に関しては、階級によってその値段もグンと跳ね上がります。また、軍配の房、烏帽子のあごひも、直垂の菊綴、胸紐、袖と袴のくくり紐なども、階級によって指定の色が決められています。

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階級別 行司の衣装の違い

では、全8階級存在する行司の階級別による衣装の違いについて解説しています。行司の衣装は、装束の素材などにも細かな決まりがあるので、その点も注目!

幕下格以下

幕下以下の行司だと、装束は木綿生地、足元は素足となります。また、素足の際は裾をまくった身軽なスタイルなのが特徴。その見た目から「はだし行司」とも。

十両格・幕内格

十両格と幕内格になると、装束は、夏は麻薄地、冬は絹厚地のもの、足元には白足袋を履くことができるようになります。「格足袋行司」とも。

三役格

幕内格の上の三役格になると、白足袋に加え草履を身に着けることができるようになります。「格草履行司」とも。

立行司

行司の最高位に位置する立行司には、三役格の衣装に加え、短刀を身に着けます。三役同様に「格草履行司」とも呼ばれます。

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総括

  • 烏帽子、軍配は階級関係なく、どの行司も身に着けている。
  • 幕下格以下は、木綿生地の素足スタイル。
  • 十両・幕内格は、夏は麻薄地、冬は絹厚地の装束、足には白足袋を履くことができる。
  • 三役格は、草履を履ける。
  • 立行司は、短刀を身に着ける。