【大相撲】もろ出し!?「不浄負け」とは?

取組中、力士の廻しが取れたらどうなるのだろう?と1度は疑問に思うはず。その答えがここにあります。気になった方はどうぞ寄ってってください!

「不浄負け」はもろ出し

「不浄負け」とは、取組中に力士の前袋(局部を隠している廻しの部分)が取れて局部が露わになって負けとなること。いわゆるもろ出しで、否応なしで取組は終了、さらけ出した力士は負けです。

あそこをさらけ出すことは、神聖な土俵においては“不浄”なのです!

ただ、不浄負けというのはあくまでも通称。大相撲第16条の規定では、「前褌がはずれて落ちた場合は、負けである。」とだけ記載されており、勝負結果(非技)には含まれません。

ちなみに相手の廻しを取ろうとして不浄負けとするのはNG。禁じ手にもしっかり記されており、行った力士は反則負けとなります。また、取組後であれば仮に前袋が取れても関係ないとのことです。

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過去に不浄負けをした力士

長い歴史を持つ大相撲において、数は少ないながらも不浄負けをした力士も当然います!

近年だと、2000年5月場所三段目で起きた、朝ノ霧と千代白鵬との取組が有名。

何せ戦後としては初。本場所では実に83年ぶりの珍事として、その話題は海をこえ朝ノ霧は諸外国でも知られる力士となりました。

どうやら取組の激しい攻防の時に取れたようです。ただ幸いなことに、TVには映らなかったとのこと。取組の詳細は、以下の日刊スポーツの記事で語られているので、気になった方は以下の記事をご覧下さい。他にも過去にあそころがもろ出しになった事件についても掲載されていたので引用しておきます。

参考サイト:日刊スポーツ「見えてる見えてる…大相撲83年ぶりモロ出し/復刻」

ちなみにそれ以前の83年前の浮上負けは、1917年五月場所十両における男嶌と友ノ山との取組。取組で前袋を落とした男嶌は、やはり不浄負けとなっています。

 ◆股間押さえ勝ち名乗り 1912年(明45)春場所8日目、幕内有明と八甲山の一番で互いにまわしをとってひねり合ううちに八甲山の前袋が外れ、局部が丸出しに。だがその瞬間、有明が横転し、軍配は八甲山に上がった。

 ◆前はずれ裁いた玉次郎 17年(大6)夏場所3日目、十両の男島は、幕下友ノ山との対戦で前まわしが外れ、局部を公開。行司玉次郎が検査役(現在の審判員)にうかがいを立て、男島の負けとなった。翌日の新聞の決まり手は「前はずれ」と書いてあった。

 ◆準場所では 46年(昭21)4月京都準場所4日目、十両の取組で明瀬川の前まわしが落ちたが、相手の達ノ里が寄り切った。同日、小結不動岩との対戦で前まわしが外れた五ツ海は、両手で前を隠しながら自ら土俵を割った。決まり手は「寄り切り」。

 ◆前相撲では 62年初場所、67年夏場所のいずれも前相撲で前まわしが外れた力士が負けとなった。

 参考サイト:日刊スポーツ「見えてる見えてる…大相撲83年ぶりモロ出し/復刻」

総括

力士のあそこが出たら大変な参事!まして幕内だと全国中継です!負けとなるのは、当たり前といえば当たり前です。力士からしてみれば、もろ出しで負けとは、トホホもいいところです。