【大相撲】「力士養成員」とは?関取との違いは?
大相撲でたまに耳にする「力士養成員」という言葉。いったいどんな力士を指すのでしょうか?当記事にて詳しく解説します。気になる方はどうぞ寄ってってください!
「力士養成員」は幕下以下の力士
「力士養成員(養成員とも)」は、幕下以下の力士に対する正式名称。下から、序ノ口、序二段、三段目、幕下、これらは全部力士養成員となります。今日では、もっぱら「関取」がその対比する語として用いられます。
新弟子検査を突破し相撲協会に登録された段階で、その力士は力士養成員となります。その後は十両力士、いわゆる関取になって力士養成員ではなくなります。
特に幕下以下だと、本場所は2日に1回の7番勝負であるのに対し、十両からは毎日15番になる点が力士養成員と関取の大きな違いに上げられます。また、力士の象徴ともいえる大銀杏や結わえるようになるのも十両になってから。
給料がもらえるのは関取になってから
力士が給料をもらえるのは、力士養成員でなくなる「十両」以上の関取になってから。
関取になってこそ、真の意味でプロの力士になれるとも言い換えられます。力士養成員は、あくまでも“養成員”。幕下筆頭と十両とでは、その意味合いも全く違ってきます。
一応、幕下以下の力士も場所ごとに「力士補助金」という名目でお金がもらえますが、微々たるものです。参考までに、幕下は年99万円に対し、十両の給料は年1,200万円。
先を理由に角界入りした力士の大半は、まずは十両を目標とし土俵に上がっています。それはつまり、力士養成員を抜け出すことであり、関取になって力士は晴れて一人前となるわけです。
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その他の違い
給料以外にも力士養成員とそれ以外の力士では違いがあります。
先に上げた7番勝負から15番、大銀杏が結わえる以外にも、取組でのアナウンス、付け人、ちゃんこ部屋の雑用、また部屋によっては十両にならないと結婚できないことが慣例になっているなど、関取になるとかなり優遇されることが分かります。
総括
- 力士養成員は、幕下以下の力士の正式名称。
- 力士養成員でなくなる関取(十両以上)になって給料がもらえる。
ようは、力士養成員と十両との比較でその違いがはっきりします。
現役力士たちにとっては、力士養成員から抜け出すことは1つの大きな目標です。関取になれば、人生もガラッと変わります。
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