大相撲のルール!アマチュアとの違いも合わせて解説!

2019年4月16日

大相撲のルールは至ってシンプル。ですが、禁じ手などよくよく見ると意外と細かなルールが設けられているに気づきます。また、プロの大相撲とアマチュア相撲でもルールにいくつかの違いあります。それらに関して気になる方はどうぞ寄ってってください。

大相撲のルールはシンプル!

日本国民の誰しもが知っていると言ってもよいほど大相撲のルールは至ってシンプルです。基本的には次の2の点で勝敗が決まります。

・土俵の外に出ると負け
・足の裏以外の部分が土俵につくと負け

他にも「禁じ手」となる反則行為を行った力士も負けとなります。禁じ手については後で詳しく説明しています。

プロとアマチュアは「立ち合い」が違う!

プロの大相撲とアマチュア相撲ではルールにいくつかの違いがあります。以下、その違いを示します。

・立合いは仕切り線より後ろに手を付く
・両者の両手がつき、制止したあと審判の掛け声で開始
・張り手、張り差し、さば折などが禁じ手
・スパッツの着用OK(ただし国技館では不可。)

プロとアマチュアで大きく違う点は立ち合いです。プロだと土俵に立つ両者力士の呼吸合うことで取組がなされます。基本的に両方の手が両者同時についた瞬間に始まる場合が多いです。

一方、アマチュアだと両者の両手がついた状態となって、その後の審判の掛け声によって取組が開始されます。つまり、力士だけで取組が成立プロとは違い、アマチュアだと取組には審判が絶対に必要だということになります。

また、アマチュアだと団体戦や階級制が導入されており、女性が参加できる大会も開かれています。相撲をプロのように儀式としてではなく、あくまでスポーツだと捉えていることが分かります。

審判団の「物言い」

相撲は一瞬で勝負の決まる競技であるため、勝ち負けの判断に窮する取組もしばしば見受けられます。行司の軍配も完璧ではありません。もし、行司の軍配とは違うように見える取組だった場合、土俵に周囲に座っている審判団が即座に手をあげて「物言い」が入ります。

物言いが入ると5人の審判団が土俵中央に集まり、その取組の勝敗についての話合いを始めます。もし、行司の軍配とは逆だと見なされると、「行司差し違え」となって結果が覆ります。また、同じ土俵につくいわゆる同体だった場合は、再び取組が行われる「取り直し」となります。

現在は物言いの際にビデオ判定も導入され、より正確な判断が下されるようになっています。ちなみにビデオ判定が導入されたのは、1970年代と他のスポーツと比べて圧倒的に早いです。伝統を重んじる世界だけにかなり意外な気もしますが、よいものはよいとして積極的に取り入れているようです。

水入りで中断されることも

取組があまりにも長い時間に及ぶと「水入り」となって、取組が一時中断されます。時間は4分ほどで水入りになる場合が多いです。また、水入りは2度までで、もしそれ以上水入りになると引き分けとなります。

ただ、近年は水入りになることはめったになく、数年に1度あるかないかです。最近だと2015年3月場所の照ノ富士と逸ノ城との取組が水入りになっています。

禁じ手は?

現在、大相撲の取組では、以下に示す8種が反則行為となる禁じ手とされています。

  1.  握り拳で殴る
  2. 頭髪を故意に掴む
  3.  目または水月などの急所を突く
  4.  両目を同時に両方の手のひらで張る
  5.  前縦みつ(股間の部分、「前袋」とも)を掴み、または横から指を入れて引く
  6.  のどを掴む
  7.  胸、腹を蹴る
  8.  指を持って折り返す
    参考文献:『大相撲手帳

初っ切りで禁じ手を学ぼう!

「初っ切り」は、力士が禁じ手をコミカルに演じる人気演目の1つ。主に巡業中に行われ、初っ切りが始まると老若男女問わず会場は大いに沸きます。

力士が飛んだり跳ねたり躍ったり、さらにはスリッパなどの道具も使用するので、相撲というよりはプロレスに近いです。当然、これら全ての行為は禁じ手にあたるので、取組で行うと即反則負けとなってしまいます。

百聞は一見に如かず。実際に禁じ手がどのようなものなのか知りたいのであれば、初っ切りを見てみましょう。

初っ切りについて詳しく知りたい方は以下記事をどうぞ!

記事:人気演目!「初っ切り」って何?

総括

大相撲のルールについて散々書き連ねましたが、正直な話、実際に見て覚えるほうが早いです。取組を見ていると細かなルールも知らず知らずのうちに分かってきます。それでも、見ていて分からないことがあれば、ネットなどで調べるとよいでしょう。