【大相撲】横綱の「綱」を作る「綱打ち式」とは?
横綱が誕生すると話題になる「綱打ち式」。横綱が土俵入りする際には、腰に白い大きな「綱」を着けますが、その「綱」を作成する式が「綱打ち式」です。
当記事では、その「綱打ち式」の作業内容、「綱」の材料・重さなどを詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!
綱打ち式とは?
綱取り式は、横綱の腰につける「綱」を作る式。横綱が所属する部屋で行われ、その部屋および一門の力士らが、横綱が誕生したときと東京場所前(年3回)に実施されます。
作業内容
作業は、部屋中央にある柱に縛り付け、用意された3本の綱をねじりながら作成していきます。この時、力士らは、頭にねじり鉢巻きと手に白手袋を身に着け、「ひぃ、ふぅ、みぃ、いち、にい、さん!」の威勢のよい掛け声を発しながら、3本の「綱」をねじり合わせます。また、「綱」は中央部が太く、端が細くなるように作られます。
ちなみに綱打ち式が現在のかたちになったのは、第32代横綱・玉錦右衛門以降(1932年)のこと。江戸、明治時代だと、綱は藁(わら)で細く作られていたため、かなり簡素な手作業で作られていました。そして、1890年以降に綱が太くなり、徐々に現在のような大掛かりな作業へと変わっています。
「綱」の材料と重さ
「綱」の材料は、約10キロの麻、7,8反(1反=1000㎡)のさらし木綿、そして「綱」の中に通す銅線の3種。
「綱」の重さは、雲竜型と不知火型で大きく異なり、輪を2つ作る不知火型のほうが約10㎏~15㎏と重く、雲竜型は6㎏前後となるのが一般的。近年だと、不知火型の白鵬の綱が約13㎏、日馬富士が約14㎏、雲竜型の鶴竜と稀勢の里が約6㎏の重さとなっています。また、曙や大乃国だと綱の重さが20㎏以上の例外も存在します。
参考文献・サイト:SANSPO.COM、日本相撲大鑑
総括
- 綱取り式は、横綱が所属する部屋で行われ、その部屋の力士と一門が参加する。
- 作業は、3つの綱を力士たちがねじり合わせて「綱」を完成させる。
- 「綱」の材料は、麻、さらし木綿、銅線の3種。
- 重さは、雲竜型は約6㎏、不知火型たと約10~15㎏が一般的。ただし、20㎏以上もする例外も存在。
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