【大相撲】「露払い」・「太刀持ち」とは?役目や選ばれる力士、起源など詳しく解説!
横綱土俵入りの際に登場する「露払い」と「太刀持ち」。相撲中継を見ていて気になった方もいるはず。それぞれには定められた位置やちゃんとした意味があるので、相撲好きならしっかりと把握しておきましょう!
当記事では、それぞれの果たす役目や選ばれる力士、さらには起源などを詳しく解説しています。気になる方はどうぞ寄ってってください!
横綱土俵入りの「露払い」と「太刀持ち」
横綱土俵入りに関しては以下記事をどうぞ。
露払い
「露払い」は、横綱土俵入りの際、横綱の前に立って先導し、土俵の上では横綱の左後方に位置する力士です。その役目は、横綱が露に濡れないよう両手でそれを払うことにつとめています。
ちなみに相撲以外にも、祭りで神輿前にいる獅子舞や太鼓台を「露払い」と呼ぶこともあります。
太刀持ち
「太刀持ち」は、横綱土俵入りの際、横綱の後ろについていき、土俵の上にでは横綱右後方に位置する力士のことです。その名の通り、右手に「太刀」を持って現れ、外敵からの警護の役目を果たしています。
選ばれる力士は?
「露払い」と「太刀持ち」は、基本的に横綱の部屋の幕内力士の中から選ばれ、その格上の力士が「太刀持ち」となります。仮に部屋に幕内力士がいない場合だと、一門部屋の幕内力士が務めることになります。
起源は?
横綱土俵入りが始まったとされる1789年にはまだ、横綱は「露払い」、「太刀持ち」を従えていません。彼らが登場することになったのは天保年間(1830~1844)以降といわれています。
その誕生の経緯に関しての詳しい資料を見つけることはできませんでしたが、おそらくより祭事色を出すために登場したと考えられます。資料発見次第、随時更新します!
総括
- 露払いは、横綱を土俵まで先導し、横綱が露に濡れないよう両手でそれを払う役目を果たす。
- 太刀持ちは、横綱の後ろからついていき、外敵からの警護をする役目を果たす。
- 選ばれる力士は、横綱同部屋の幕内力士。ただし、部屋に幕内力士がいない場合は同門の幕内力士が選ばれる。
- 露払いと太刀持ちが登場したのは、天保年間(1830~1844)以降。
実は横綱の化粧廻しは、露払いと太刀持ちを加えた3本1セット。ちょっとした小ネタに。
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