【相撲用語】「一人相撲」の意味とは? 自滅? 神事?

自滅?神事?「一人相撲」の意味とは?

当記事では、その「一人相撲」の意味について詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!

「一人相撲」の意味

相撲における「一人相撲(独相撲とも)」とは、取組の際、自ら不利な態勢となって負けてしまったときに用いられる言葉です。ようは自滅です。

ですから、TVの解説などで、今のは一人相撲でしたねー。との発言があった場合、そのニュアンスは決して良い意味で用いられてはいないということです。

また、土俵上であたかも相手があるように一人で取る相撲を指して、一人相撲という場合もあります。

こちらは、大山神社 (愛媛県大三島町)などで神事(以下で詳しく説明。)として行われる他、猿楽・大道芸の演目として行われたりすることもあります。

ちなみに、日常において、恋愛などで相手にされていなのに、勝手に自分が夢中になってあれこれすることなどを、一人相撲ということもあります。

参考文献:『相撲大事典』、『日本国語大辞典(第二版)』

神事としての一人角力

愛媛県大今治市三島町宮浦にある大山祇神社では、一人角力(こちらは角力との表記が通例)が神事として取り行われています。

その歴史は古く、1364には既に行われていた記録が残っていると言われています。

そして、この神事としての一人角力は、主に稲の豊作を祈願する意味合いで行われ、「稲の精霊」が一人角力の相手をします。

相撲は3番取り行われ、うち一番は精霊、二番は人間(一力山)、そして三番は精霊と、2勝1敗で精霊が勝ち越した上で、稲の豊作を祈ります。

精霊は一体どんな姿をしているのか?想像力が掻き立てられます。

参考サイト:タウンネット

総括

  • 一人相撲は、自ら自滅したかのような取組、若しくはあたかも相手がいるように一人で行う取組を指す言葉。
  • 一人相撲は、神事として行われることもあり、その代表例として愛媛県の大山祇神社があげられる。

恋愛で、一人相撲にならないよう注意!