【大相撲】「一番出世」とは?大相撲デビュー!

一番出世は、力士の四股名が番付にのって晴れて力士の仲間入りをするいわば角界デビューみたいなもの。その意味について詳しく解説しているので、一番出世について気になった方はどうぞ寄ってってください!

「一番出世」で大相撲デビュー

「一番出世」とは、前相撲で規定の勝ち星を上げた力士が、翌場所から序ノ口へと出世すること。必然的に翌場所以降から、番付には出世した力士の四股名がのるようになります。

なお、春場所などで前相撲を取る力士が多い場所では、5日目までに2勝を上げられなかった力士は二番出世、さらに8日目目まで勝ち星を上げられなかったら三番出世と言います。

力士になるには、まず新弟子検査に合格、そして今後本場所で取組をするために、前相撲で初土俵を踏んで序ノ口へと出世を果たすことになります。つまり、一番出世をすることで、晴れて力士の仲間入りをしたともいえます。

ちなみに「前相撲で規定の勝ち星を上げた力士」が序ノ口へと出世できると述べましたが、現在だと勝ち星関係なく、誰もが序ノ口へと出世できます。ようは初土俵さえ踏めば、誰もが序ノ口に出世できるということです。

悲しいかな、昔に比べ圧倒的に力士の数が少なくなっているため、協会も力士の数を増やさざるを得ない状況なのです。さらに言えば、前相撲だけでも相当数の力士がいて、その中で細分化が図られていたほど。

記事:【大相撲】序の口以下!「前相撲」とは?昔は番付に載っていた事実

場所中に出世披露

一番出世(あるいは二番、三番出世)した力士は、その場所中に観客の前で土俵に上がって披露されます。

いわゆる「新序出世披露」と呼ばれるもので、基本的に8日目の三段目の取組途中で披露されます。

ただし、二番出世、三番出世がある場所だと、出世披露も2、3回に分けて実施され、スケジュールも異なるので注意!

記事:【大相撲】「新序出世披露」とは?新たな力士のお披露目

総括

  • 一番出世とは、前相撲で序ノ口へと出世を果たした力士のこと。(場所によっては、二番出世、三番出世も。)
  • 現在は勝ち星関係なく序ノ口へ出世できる。

力士は、一番出世をすることで次回からはいよいよ番付にも四股名がのり、本格的に力士として土俵に上がります。まさに力士の門出です。角界という荒波にもまれ力士がどのような成長を遂げるのか!?未来の横綱もスタートはここから!