【大相撲】「幕内」とは? 給料や由来など分かりやすく解説!
番付最上位の地位、それが「幕内」です。横綱や大関といった力士もこの「幕内」に含まれます。
当記事では、「幕内」について初心者に分かりやすく解説しています。給料や由来などを知りたい方もどうぞ寄ってってください!
番付最上位「幕内」
「幕内(幕ノ内とも)」は、番付最上位となる地位で、番付表には一番上の段に力士の名が記載されます。大相撲において、一番強い力士たちが集う段とも言い換えられます。
「幕内」が他の段とは大きく異なる点として、幕内の中でもさらに細かく分けられることがあげられます。上から、横綱、大関、関脇、小結、そして前頭(平幕)の順と続き、力士の頂点である横綱もまた幕内の中に含まれる1つの階級となるわけです。
ちなみに幕内は、大体16時ごろが開始時間となります。
優勝賞金
幕内の優勝賞金は、1,000万円。
また、優勝賞金の他にも横綱・大関以外に授与される三賞(殊勲・敢闘・技能)が用意されており、各賞に対し200万円の賞金が支給されます。
1つ下の段の十両の優勝賞金が200万円であることを考えると、幕内はやはり別格であることが分かります。
記事:【大相撲】幕内優勝は1,000万円 その他優勝賞金は?
定員
幕内の定員は42名まで。
なお、横綱や大関に定員はなく、小結と関脇は原則2名ずつと定められています。そして、前頭の人数はその上位力士の人数に応じて変動します。
給料
幕内の給料は、横綱、大関、三役(関脇・小結)、前頭の中で異なります。
- 横綱:260万6,000円
- 大関:216万9,000円
- 三役(関脇・小結):156万4,000円
- 前頭:120万9,000円
※上記の給料は基本給料+手当
また、大相撲には給金と呼ばれる独特の給料システムが設けられており、実際に力士がもらえる給与はさらに増えます。
幕内になると運転手付きの車が利用可能
十両になると交通手段にタクシーが解禁されますが、幕内になると今度は運転手付きの車が利用可能となります。さらに大関以上になると、国技館の地下駐車場からの乗り降りも許可されます。
横綱と大関は昇進条件が異なる
基本的に力士は本場所で勝ち越すことで昇進します。ですが、横綱と大関は昇進条件が特殊で、ただ勝ち越すだけでなれる地位ではありません。
その条件とは、横綱だと大関になって2場所連続優勝、大関だと三役(関脇・小結)に3場所以上在位し、3場所計33勝以上となります。
ですが、これはあくまでも目安にすぎず、場合によっては例外的な処置で横綱、大関になることもままあります。
より詳しく知りたい方は以下記事をどうぞ!
記事:【大相撲】大関昇進・返り咲きの条件を徹底解説!降格についても
ややこしい「三役」
今でこそ三役と言われれば、関脇・小結のことを指すことが大半ですが、正確には大関を含めての三役です。これは横綱がまだ誕生していない、大関が最高位だったころの名残です。
また、千秋楽では、結びの3番を「これより三役」と言いますが、横綱や前頭が土俵にあがって「これより3役」を務めることも珍しくありません。これも結局、昔の結びの3番が、東西に1人ずつ置かれた大関、関脇、小結同士が取組をしたことが由来です。
幕内の由来は?
幕内という言葉は、江戸時代の将軍上覧相撲で、上位力士たちが幕の中すなわち幕の内に控えていたことが由来と言われています。
ちなみに、その幕の外にいた力士たちは幕下と呼ばれるようになり、十両などもここから誕生しています。
総括
- 幕内は番付最上段の地位で、横綱、大関、関脇、小結、前頭とさらに細かく分けられる。
- 優勝賞金は1,000万円。
- 横綱と大関の昇進条件が特殊。
- 由来は、江戸時代の将軍上覧相撲で、上位力士たちが幕の中に控えていたことから。
番付最高位、幕内にはジャパニーズドリームがつまっています!
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