【大相撲】華麗なる一族 エリート力士・琴ノ若の父と祖父

叔父が朝青龍の豊昇龍、祖父が大鵬の王鵬といったように、現在の角界には家族に大物力士がいる力士が話題になっていますが、琴ノ若も家族に大物力士をもつ一人。今回は、彼の祖父と父親がどんな人について詳しく解説しています。気になった方はどうぞ寄ってってください!

琴ノ若の祖父は横綱、父は関脇

琴ノ若の祖父、父はともに力士!しかもそんじょそこらの力士ではありません!

祖父はかの横綱・琴櫻(53代)、父親も関脇まで上り詰めた琴ノ若(現:佐渡ケ嶽親方)。彼の四股名も父親から受け継いだものです。(十両昇進後に琴鎌谷から改名)

ゆえに琴ノ若は、父・祖父ともに大物力士というエリート力士なのです!加えて親子三代続いて幕内になったというのも史上初というのですから、まさに力士の申し子です。ちなみに所属部屋も3力士ともに同じ佐渡ヶ嶽部屋。

ただし、親子といっても実は祖父と父親は婿養子という関係。血筋に関しては実は父と子だけがつながっており、親子三代というのもあくまで戸籍だけのものとなります。

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祖父・琴櫻

琴ノ若の祖父は、元53代横綱の琴桜です。横綱なのでその強さは言わずもがな。押し相撲を基本とするスタイルで、特の立ち合いのぶちかましやのど輪の威力はすさまじく、「猛牛」の異名がつけられたほど。

時代的には解説でお馴染みの北の富士とかぶり、優勝決定戦で争って優勝したこともあります。(戦績は取組50回のうち琴櫻が勝ったのは20回と負け越し。)

ただ、横綱としては約1年(1973年3月~1974年5月)で引退、大関は約5年務めたことからどちらかといえば名大関という印象が強いともいえるでしょう。

引退後は、22人の関取を輩出する名伯楽としても名をはせ、親方して優れた指導をしています。

父・琴ノ若

琴ノ若と同じ名を持つ、つまり初代にあたる父の琴ノ若は、1996年4月に琴櫻の長女・鎌谷真千子と婿養子として結婚しています。ちなみに琴櫻の熱心な勧誘になって入門した過去も。

現役時代は、関脇まで上り詰めた名力士。横綱と大関との激闘を演じ、何度も土俵を沸かせています。特に1分を超える長期戦での勝率が高かったことから「ミスター1分」の異名をもつ、スタミナと集中力を兼ね備えた力士でした。

また、その甘いルックスでも話題になった力士で、角界では初となるスポーツグラフィック誌の表紙を飾った過去もあるほど。

引退後は、琴櫻の佐渡ヶ嶽部屋を受け継ぎ親方になって、現在は30名以上の大所帯の部屋を取りまとめています。

総括

琴ノ若は、親子三代で幕内力士と話題になりますが、父と祖父は婿養子となるため、あくまでも戸籍で上での三代です。

最近では、親子に横綱だったり有名な幕内がいるのも珍しいことでは無くなりましたが、琴ノ若も彼らに負けずに土俵を盛り上げられるように期待します。