【大相撲】決まり手「たすき反り」とは?

めったに見られることがない「たすき反り」。当記事で詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!

反り手「たすき反り」

「たすき反り」は、反り手に分類される決まり手の1つ。

特に四つの状態から、相手の差し手の肘を抱えつつ、その脇の下にもぐるようにして頭を入れて、もう片方で相手の内股を取って、そのまま反って後方に相手を倒します。

ちょうど倒したときの様子が襷(たすき)を掛けたように見えて居ることから、この名が付けられています。

また、相手の脇に頭入れたあと、そのまま肩に担ぎ上げて、後ろに倒した場合は「橦木反り」、頭を入れ、今度は抱えた腕の上を交差するようにして反対の上手で、相手の内股をすくいながら、身体を反らして倒すと「外たすき反り」。さらに頭入れて、足で切り返す、あるいは「外掛け」で倒すと「掛け反り」。そして、脇に頭に入れながら、そのまま体を反らして倒すと「伝え反り」となります。

つまり、頭を相手の脇に入れる動作は同じで、そこからいくつかの反り手に派生するようなかたちとなります。

その技の特性ゆえ、反り手がめったに見られる決まり手ではないのはいうまでもなく、1951年夏場所において、栃錦が不動岩に決めて話題となっています。決まり手制定以降だと、たすき反り、橦木反り、外たすき反り、掛け反りに関しては、幕内では未だ出たことがありません。

唯一、伝え反りが、2002年9月場所3日目において、横綱・朝青龍が小結・貴ノ浪に決めています。

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総括

居反りを除く反り手5つに関しては、四つから相手の差し手を抱えながら、相手の脇に頭を入れるまでの1連の動作は同じで、そこからたすき反り、橦木反り、外たすき反り、掛け反り、伝え反りと派生していきます。

めったに見られる決まり手ではないので、どれか1つでも見られたら非常にラッキーです。幕内以下だと、まだ見られるチャンスがあります!