【大相撲】力士の旅行カバン「明荷(あけに)」って何?

場所の初日、力士の付き人が大きな荷物を担いで場所に向かうシーンを見たことがあるかもしれませんが、その荷物おそらく「明荷」です。

当記事では、その「明荷」について、中身等を踏まえつつ詳しく解説しています。気になる方はどうぞ寄ってってください!

明荷とは?

「明荷(あけに)」とは、竹の編め込まれた籠の周りに和紙を張った“つづら”。中には、化粧廻しや締込、テーピング、浴衣、その他雑品の一切が入れられており、力士の旅行カバンともいえます。

【画像】積まれた明荷「日本相撲協会」公式ツイッター

本場所だと、明荷は初日に支度部屋へと持ち運ばれ、そのまま千秋楽まで置いたまま利用します。また、明荷の持ち運びは付き人が行います。

大きさは、縦45cm、横80cm、高さ30cm。重さ約10kg。

十両になって初めて持てる!

明荷は、力士全てが持っている道具というわけではなく、番付が十両以上の関取になって初めて持つことを許されます。そういった意味では、明け荷もまた力士のステータスの1つと言えるでしょう。

実際、仮に十両から幕下以下に陥落した場合は、たとえ明荷を持っていたとしても利用することができない決まりになっています。

また、明荷は原則1力士に対し1つだけ持つことができますが、唯一横綱だけは例外。横綱土俵入りの際に、太刀持ち・露払いの廻しが必要となるため、合計3の明荷を持つことができます。

明荷は皆の思いがつまっている

慣例として、明荷は同期の力士たちがお金を出し合って渡される道具です。

そのため、明荷の隅には、送り主である後援会やスポンサー名の他に「同期生1同」と小さく記載されており、力士たちの思いが込められた大切な道具でもあるのです。

総括

  • 明荷は場所中に必要なものが入れられたつづらで、化粧廻しや締込、テーピング、浴衣、その他雑品の一切が入っている。
  • 明荷を持つことが許されるのは関取になってから。
  • 明荷は、同期の力士たちがお金を出し合って渡されるのが慣例。