【大相撲】持病と戦う照ノ富士、その復活に至るまで
2020年7月場所で見せた照ノ富士の復活劇。それはまさに持病との戦いでした。当記事では、照ノ富士がどのような病気と闘っていたのか、さらに今回の復活の裏では、彼に起きたのかついて紹介します。照ノ富士の復活の真相、気になった方はどうぞ寄ってってください!
照ノ富士の病気
過去幾人もの力士が苦しめられた病気、それが糖尿病です。そして、照ノ富士もまたその糖尿病を患っている力士の一人。
もともと、力士は常人の何倍もの大きな体型を築くのに、普段から物凄い量の食事をしていることは周知の事実だと思いますが、言い換えればそれだけ多くのカロリーひいては糖分を摂取していることの他なりません。
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さらに照ノ富士に至っては、角界随一の酒豪と言われ、それも糖尿病を発症した一因となったのは言わずものがな。ひどい時は血糖値が500だったときもあったのだとか。
また、2018年7月からの休場に至るまでには、糖尿病に加えC型肝炎と腎臓結石といった内臓の病気も患っています。
いうならば照ノ富士の復活は、怪我以上に病気との戦いだったと言えます。自身のインタビューでも「 周りにはケガで番付が落ちたと思われてるみたいですけど、けしてそうではないんです。」、「膝のケガとはうまく付き合っていたつもりですが、そこで糖尿病に罹ったり、C型肝炎にもなってしまった。あと腎臓結石も。」とはっきり語っていることからもはっきりしています。
参考記事:https://number.bunshun.jp/articles/-/842054
2020年7月場所の復活劇
2020年7月は、まさに照ノ富士のための場所だったといえます。
序二段まで落ちて約2年半年ぶりの入幕。これだけでもすごいことなのに、その場所でさらに優勝という見事な復活劇を見せつけたのですから。
そんな復活劇の裏には、先の持病悪化を防ぐための断酒。周囲からのサポートの感謝が大きかったといえます。
断酒に関しては、休場後もしばらくはストレス発散のために少量のお酒を飲んでいたのですが、最終的にはそれも断ち切って、身体が好調に向かっていったとのこと。
サポートの感謝の気持ちというのは、大関だったころの以前の照ノ富士は、もう本人曰く「イケイケ」でいわゆる天狗だったのですが、序二段まで下がってどん底を味わって、自身をサポートしてくれる周囲への感謝の気持ちが芽生えたことを、照ノ富士は仕切りのインタビューで強調しています。
休場をして落ち目になっても支えてくれた存在―。その人達に対する感謝の気持ちといった、精神的な面でも大きな成長が伺え、それこそが今回の復活劇における、見逃してはならない重大な要因であったことは間違いありません。
総括
今回の照ノ富士の復活は、主に持病との向き合い、そして内面の成長によるところが大きかったといえます。
筆者は、今回の復活を“奇跡”の復活と入れようか迷ったのですが、彼本来の才能を考えると奇跡でもなんでもなくむしろ必然だったとさえ思えます。冷静に考えて、歴史に残る序二段からの復活は確かに凄いですが、照ノ富士ならばその先を目指せる器です。
できれば、大関だったころより、さらなる進化を遂げた照ノ富士が見られることを期待します。
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