【大相撲】土俵の意味とは? 起源や土俵に宿る神について

伝統行事の側面を持つ大相撲においては、土俵にも立派な意味があります。その意味とは何か?

当記事では、その点について詳しく解説していきます。土俵の由来や土俵の神など、気になる方はどうぞ寄ってってください!

土俵の由来

「土俵」という言葉の由来は、俵に土を詰めた土俵を使って競技場を一定の大きさに区切ることが、その由来と言われています。読んで字のごとく「土」の「俵」なので、当然といえば当然です。

かたや、土俵がいつ誕生したのかという、その起源については、『角力旧記』など一定の資料があるものの未だはっきりしないことが多く不明のままです。

土俵の神をまつる

土俵には神が宿ると考えられ、本場所前に土俵を造る「土俵築(どひょうつき」の後に、「土俵祭」が取り行われます。

土俵際では、場所中の安全と安泰を祈願し、土俵中央に日本酒、米、塩などの鎮め者を埋め、手力男命、建御雷神、野見宿禰の相撲三神を祀(まつ)ります。

そして、場所終了後には、今度は土俵に宿る神を見送るため、千秋楽に新序出世力士らで行司を胴上げする「神送りの儀式」が行われます。

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土俵の吊り屋根の守護神

土俵の真上に吊り下げられた吊り屋根には、四隅に「四房」と呼ばれる房が付けられており、それぞれの四房は青龍、白虎、朱雀、玄武といった守護神が奉られています。

また、守護神は四季も表しており、これは本来の相撲が豊作を祈る農耕儀礼との深い関係があるためといわれています。

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女人禁制について

大相撲では、土俵には女性が上がれない、いわゆる「女人禁制」の風習が今なお続いています。

この土俵の女人禁制に関しては、一説によれば『法華経』などの仏教や儒教によるところが大きいといわれています。

ただし、女性が土俵に上がれないというのは大相撲での話。江戸時代には別興行として女相撲が取り行われていた記録も残っており、必ずしも女性が土俵に上がれなかったというわけではありません。

また、近年では土俵に女性が上がれないということがたびたび問題視されていることからも、現在に残る女人禁制もいずれ撤廃されることも十分に考えられます。

まとめ

  • 土俵は読んで字のごとく「土」を入れた「俵」が使われていることが由来。
  • 土俵には手力男命、建御雷神、野見宿禰の相撲三神が奉られて、土俵の上にある吊り屋根にも守護神があがめられている。

筆者は、相撲の神3人のうち、相撲で誰が勝つのか興味があります!