【大相撲】「塩」の意味とは?気になる疑問6つを徹底解説!
大相撲では、力士が取組前に「塩」をまきますが、それにはきちんとした意味があります。
当記事では、その意味を加えた、塩に関する気になる疑問6つについて詳しく解説しています。大相撲の塩について知りたい方は、どうぞ寄ってってください!
「塩」の意味
大相撲において、塩は「清めの塩」とも称され、精製されていない「粗塩」が用いられます。
粗塩だと、指の間からこぼれにくく、適度な湿り気が手につくのだとか。その他、塩はすり傷の消毒などにも使われます。
取組前、力士が土俵に塩をまくのは、土俵を清めて邪気をはらう、力士の心身を清める、安全を祈る、といった主にこの3つ意味があげられます。
ちなみに本場所では、1日約45㎏、計600㎏以上もの塩が消費されています。
塩がまけるのは十両以上の力士
塩は、基本的に十両以上になって、初めて土俵でまくことができます。
ただし、取組の進行状況に余裕があれば、幕下二段目の力士が塩をまくこともあります。
塩は土俵のどこにある?
土俵に塩を置く位置は、東方となる赤房下、西方となる白房下の2か所の縁に置かれます。
また、塩は、「塩かご」と呼ばれる竹で編まれたかごに入れられて、土俵に置かれています。
赤房、白房などの土俵の「房」については以下記事が参考になります。
記事:【大相撲】土俵の屋根「吊り屋根」を徹底解説!房は神様を祭る?
どこの塩を使っている?
東京場所は「伯方の塩」、地方場所では「瀬戸のほん塩」という塩が使われています。
巡業だと、現地の塩が使われることもあります。
塩のまき方に決まりなし
塩のまき方に関しては特にこれといった決まりはありません。
塩を大量に手に取って豪快にまく力士もいれば、本当に指先だけとってちょっと添えるように塩をまく力士も。過去には水戸泉(錦戸)が豪快に塩を投げる力士として有名です。
このように塩をまく瞬間というのは、力士のかなり個性がでる場面です。実際、塩をまくのを楽しみにしているお客さんも大勢います。現地では見逃さないようにぜひチェックしましょう!
塩の用語
塩の関する用語を3つほど紹介します。
- 塩に行く:仕切り直しのたびに、力士が塩を取りにいくこと。(「塩に分かれる」とも)
- 塩の華:力士のまいた塩が土俵の照明に美しく映えること。元々はメディアの造語
- 塩まき:力士が塩をまく所作
総括
「塩」には、土俵を清めて邪気をはらう、力士の心身を清める、安全を祈る、といった3つの意味が込められています。取組では、力士が塩まく瞬間も見どころの1つです!
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