【大相撲】「水入り」とは?分かりやすく解説!最長の取組は?
当記事では、相撲における「水入り」について初心者に分かりやすく解説しています。過去最長の取組についても紹介しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!
「水入り」とは取組の中断
相撲における「水入り」とは、その取組が長引き、両力士ともに疲労で進展がないと判断された場合に、取組を一旦中断することです。(水が入るとも)水入りの制度そのものは、江戸時代に頃に誕生したと言われています。
中断までの流れは、土俵下にいる時計係の審判員の合図より、行司が審判員の承諾を得て中断となります。
水入りの時間の目安は、およそ4分から5分となります。
その後、水入りから取組が再開される際は、組手や足の位置を中断した状態に戻し、行司が審判員に問題はないかを確認した後、「いいか、いいか」の声掛けから、両力士の前みつを叩いて開始となります。
なお、1回の取組で水入りは2回までと決められており、それで勝負がつかなければその取組の2番後に再度取り直しが行われます。
2番後の取組の場合は仕切り直しで始められ、仮にこの取組で決着がつかなければ引き分けとなります。
また、幕下以下には水入りがなく、2番後の仕切り直しとなります。
ちなみに1928年に廃止されるまでは、二番取り直し後の水入りは、後日に当日割以外に取り直しが行われ、時間関係なく決着がつくまで行われていました。
水入り最長は32分!?
近年は、めったに見られない水入りですが、昭和初期くらいに遡ると、水入りが2分30秒ほどで判断されていたこともあり、わりと頻繁に見られます。
その中でも1951年(昭和26年)9月場14日目に行われた前頭11枚目大起 と同10枚目二瀬山との取組では、水入りが2回、その後の仕切り直しの取組でも水入り、つまり計3度の水入りが入った合計32分にも及ぶ熱戦を繰り広げています。
そして、この歴史的長丁場は、大起が寄り切りで制しています。
ただ、この場所、大起は7勝8敗で負け越し、二瀬山は10勝5敗と、場所の成績では二瀬山が圧勝しているのが、また何とも言えません。(笑)
総括
- 水入りは、4分以上にも及ぶ長い取組をいったん中断すること。
- 1回の取組では、水入りは2回まで。それで決着がつかない場合は、その取組の2番後に仕切り直しで取組が行われ、それでも水入りになった場合は引き分けとなる。
現在でも、数は少ないながらも水が入る取組は見られます。現地で見られたあなたはラッキー!?
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