【大相撲】「注文相撲(変化)とは?反則なの?意味を詳しく解説!

2020年1月20日

ある取組で「注文相撲」といった言葉を目にした方。なぜ注文?と疑問に思うかもしれませんが、意味さえ分かれば、すぐ合点がいきます。

また、「注文相撲」はもっぱら「悪い」ニュアンスで受け取られる言葉でもあり、その理由についてもここで詳しく解説しています。特に相撲を見始めたばかりで言葉の意味がよく分からないといった方は、どうぞ寄ってってください!

「注文相撲」は”奇襲”

「注文相撲」とは、意図して自分の有利な体勢にもっていくことで、多くは立ち合いの変化などの奇襲の取組などに対して用いられる言葉です。

「注文」とはいわゆる業界用語の1つであり、角界では自分に有利な体勢にもっていくことを、よく「注文をつける」、「勘定をつける」といった言い回しがなされます。

ちなみに変化とは、立ち合いの瞬間に正面からぶつからず、右か左にかわす1種の戦法。特に小柄な力士が用いる場合が多く、現在では注文相撲といえば変化したことを指す場合が多いです。

注文相撲は悪し!

注文相撲は、文字通り見ている側があれこれ「注文」する取組のことです。いちゃもんをつけるとも言い換えられます。

ですから、注文相撲がよいニュアンスで受け取られることはまずなく、悪い意味で用いられます。また、ルール上、注文相撲は問題ないものの、奇襲を仕掛けて正々堂々としていない点が、非難の対象になりやすい原因といえます。

ちなみに筆者が真っ先に思い浮かべる注文相撲といえば、2016年3月場所千秋楽の白鵬と日馬富士の大一番。これで優勝が決まるという一番で白鵬がまさかの変化。白鵬は優勝こそしたものの、案の定しばらくの間はメディアや世論で大いに議論され矢継ぎ早に非難されています。筆者も後味が悪かったです…。

少なくとも横綱がこのような注文相撲するのは、やはりいただけないと思います。

総括

  • 「注文相撲」は、自分が有利な体勢になるための奇襲。
  • 大半は悪い意味で用いられる

次回から、奇襲をみたら注文をつけましょう!