【大相撲】正真正銘の砂かぶり(溜席)とは?チケットの値段についても

2022年4月12日

砂かぶりとは相撲用語の1つで、よく溜席と一緒にされることが多いです。しかし、正真正銘の砂かぶりと呼べる席はさらに限られます。ここでは砂かぶりの意味からチケットの値段、さらに正真正銘の砂かぶりというべき特別な席があることについて説明しています。興味のある方はどうぞ寄ってってください。

コロナの影響のため、一部修正しています。

砂かぶりの意味と由来

相撲において「砂かぶり」若しくは「砂かぶり席」とは、一般的に「溜(たまり)席」と呼ばれる席のこと。砂かぶりとは、通称のことでチケット販売などでも正式名称の溜席の表記となっています。その名の由来は、文字通り取組の際に飛んできた土俵の砂をかぶる席だからだと言われています。

砂かぶりはその席位置から、テレビだと決して見られない迫力満点の取組を堪能することができます。また、土俵上がる前の力士を間近で見ることもできます。

一方で、土俵から倒れた力士とぶつかる可能性もある危険な席でもあるので、観戦の際は注意が必要です。

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正真正銘の砂かぶりとは?

テレビでも土俵際にはんてんを着て座っている人達を何人か見かたことがあると思いますが、あそこの席こそが砂かぶり席です。取組中に砂やなんやらが今にも飛んできそうな席であるので、中継からもすぐに分かると思います。

具体的には、土俵際に約500席ほど用意されており、(正確には東京、大阪、名古屋地区で300席、福岡地区は250席)それぞれに赤と緑の座布団がおおよそ半々ずつ敷かれてあります。

そして、この座布団の色分けは、土俵により近い席に緑の座布団、それより離れた席に赤の座布団といった区分けががされています。

つまり、土俵の砂をかぶるほどの正真正銘の砂かぶりと呼べる席は、実は緑の座布団が敷かれた席のみといえるのです。また、この席は原則としてはんてんを着ることが義務付けられています。

しかし、真の砂かぶりとも呼べる緑の座布団が敷かれている座るためには非常に厳しい条件があります。その条件については後で詳しく述べますが、砂かぶりは通常のチケットとは異なる方法で入手しなければならないチケットとなっています。

チケットの料金

砂かぶり(溜席)のチケットの料金は、本場所だと1人20,000円(’21.11.24付)で販売される大相撲のチケットでは最も高額な値段で販売されています。次点は桝席の14,000円。おそらく今後の巡業場所の桝席も20,000円が定価となりそうです。

一応、転売サイトでは、運が良ければ定価以下の値段で砂かぶり席のチケットを入手できますが、大半が定価以上の値段で出品されているので、通常通りの公式サイトで購入するのが無難です。

観戦のお供に!

チケットの購入の仕方

砂かぶり席は、赤と緑の2種類の座布団によって席の位置が区分けされています。より近い席に緑の座布団が敷かれてあります。そして、その位置によってチケットの購入の仕方も異なります。

現在、コロナの影響により「タマリ席は5列・7列のみを1席空け使用(維持員の一部、関係者のみ)」といった通常とは異なる仕様となっています。当分は、緑の座布団、赤い座布団との区分けもされないみたいです。

ただ、維持員が溜席の近い席を優先的取れるのは変わりないみたいです。

赤い座布団の席は通常通り

赤い座布団が敷かれている席だと通常通りネット予約、あるいは窓口で購入することができます。ただ、席の数がわずか250席ほどしかないので、その倍率も非常に高いです。何としても手に入れたいのであれば、予約開始当日にチケットの申込をしましょう。本場所のチケット予約は場所が始まる約2か月前に開始されます。大相撲協会公式サイトでの確認を忘れないことです。他にも「お茶屋(相撲案内所)」を利用してみるのもよいでしょう。

お茶屋とは昔からある大相撲のチケットを手配してくれる1種のサービス業者のことです。サイト検索をすればすぐに出てくるので、チケットに関してはそちらに問い合わせをしたほうが確実です。

緑の座布団の席は維持員になる必要が

正真正銘の砂かぶりとも呼べる緑の座布団が敷かれている席は、通常では入手することはできません。入手には、「維持員」になる必要があります。

大相撲の維持員制度からなる維持員とは、その名の通り大相撲を維持するために支援・援助を行う方たちを示します。代表的なものに後援会を挙げることができますが、個人でも維持員になることはできます。維持員になると「維持員証」が交付されて、緑の座布団が敷かれた砂かぶりに座ることが可能になるのです。

維持員になるためには維持費が掛かります。そして、東京地区・大阪、名古屋、福岡地区でその値段が変わります。ですが、共通していえるのは値段がべらぼうに高いことです。

東京地区だと414万円以上、大阪、名古屋、福岡地区だと138万円以上もの維持費が必要になります。一応分割での支払いもできるみたいですが、いずれにせよ何十万円も必要になります。一般の方が個人で維持員になるのはかなりハードルです。

ですから、どうしても緑の座布団が敷かれた砂かぶり席に座りたいのであれば、後援会に入るか何かツテがない限りは基本的に無理だということになります。筆者が見る限りだと後援会に入って誰かからチケットを譲ってもらうのが一番な気がします。もらえるかどうかは別として…。

総括

  • 砂かぶり(溜席)は土俵際の席。
  • その名の由来は砂がかぶるほどの近くにあることから。
  • チケットの値段は最高値。
  • 緑の座布団が敷かれている正真正銘の砂かぶりは「維持員」になる必要がある。