大砂嵐の髪は大丈夫?断食もしているって本当?

2019年4月20日

 大砂嵐のそのこころもとない髪の量は皆の興味を惹いています。中には、このままいくと大銀杏が結えなって、最悪土俵にも上がれなくなるのでは?といった心配をする人もいるみたいです。ですから、その疑問にお答えすべく大砂嵐の“髪”についてここで詳しく解説しています。さらに大砂嵐の断食についても触れていますので、興味のある方はどうぞ寄ってって下さい。

大砂嵐の髪の毛

 大砂嵐は、髪質が縮毛なことも相まって、若くして髪が少ないいわゆる若ハゲです。進行具合も結構ひどく、大銀杏は大丈夫なのか?と心配されるほどです。

 ですが、大相撲では、仮に髪が全く無くなったところで引退するといった決まりはないので、ご心配なく。普通に考えたら当たり前っちゃあ、当たり前なんですけどね。

 実際、2012年に引退した太閤丸豊は、髪が全くないスキンヘッドで土俵に上がっていました。そして、太閤丸豊の引退式は、断髪式の代わりに握手会が行われています。他にも2013年に引退した元大関の把瑠都なんかは、兄弟子の毛髪を利用して植毛しています。

 そして、2014年に大砂嵐もまた植毛によって、念願の大銀杏を結って土俵に立っています。ただし、サイズはやや小さめ。また大砂嵐は先の通り髪質が縮毛と、かなりのクセ毛だけあって、床山泣かせみたいです。

 以上のように、大砂嵐が土俵に立てなくなるといった心配は全くありません。ですが、今後も大砂嵐の髪が注目されることに変わりはなさそうです。

大砂嵐は断食している!?

 大砂嵐は初のエジプト出身力士かつ、初のイスラム教徒の力士でもあります。

 イスラム教といえば、ラマダンと呼ばれる一か月にも及ぶ断食が行われています。ラマダンが行われる時期は特に定まっておらず、前年よりも11日ほど早まって毎年行われています。昨年2016年は6月初旬ごろがラマダン中だったので、今年は5月下旬ごろになるわけです。

 ラマダン中は何も丸一日断食というわけでなく、日中のみです。一か月も何も飲まず食わずだと当たり前ですが、死んでしまいます。

 ラマダンを行う目的は、以下の通りです。

断食の真の目的は、(イスラームの信仰行為のすべてにおいても同様にいえることですが)人間がアッラーに近づくようにすることです。(省略)断食のもう一つの目的は、不遇な人々が被っている飢えや渇き、その他の労苦を実感し、それが必要とされているところに慈悲の手を差し伸べることの大切さに気づくことにあります。断食を行うことによって、人は、苦しんでいる人々に共感するようになるのです。
出典:日本アハマディア・ムスリム協会
 少し小難しいですが、人々の苦労への気づき、そして、そこから人への配慮の気づきが目的だと分かります。

 さて、食べるのも仕事といえる力士ですが、大砂嵐はラマダンをキッチリこなしています。さすがはイスラム教といえます。大砂嵐は、ラマダン中だと日中食べられない分、夜中に高カロリーの食べ物をガッツリ食べています。

 とはいっても、日中に1カ月も断食して、果たして相撲は大丈夫なのか?といった疑問も浮かぶと思います。

 確かに以前までの大砂嵐は、普通に稽古はこなしてはいたものの、体重が減ってしまうことに悩んでいました。ですが、昨年2016年になると場所に入っても断食をしており、5回目のラマダンにして大砂嵐は体重維持に成功しています。何かコツを掴んだのかもしれません。

 今年もラマダン中に大きな心配はなさそうです。

総括

 最近は、イスラム国の問題もあってイスラム教が誤解されがちですが、大砂嵐のように立派な関取もいることを忘れないでください。筆者はイスラム教ではありませんが、正しい理解が得られることを願っています。

 あと、大砂嵐、やはり髪が気になります(笑)。