あだ名はジェシー!元関脇・高見山大五郎はCM出演も果たした人気力士

2019年4月18日

 元関脇・高見山大五郎はあだ名「ジェシー」で親しまれたハワイ出身の力士です。その容貌とキャラクターで非常に人気のあったことでも有名です。また、高見山は非常に息の長かった力士でもあります。高見山がどんな力士であるか簡単にまとめてみたので、興味のある方はどうぞ寄ってってください。

高見山はハワイ出身力士

 高見山大五郎は、初土俵から実に20年もの長きにわたって現役を貫いたハワイ出身の力士です。一時期は体重が200㎏を超えたこともある大型力士の一人でもあります。

 高見山は、ただ息が長かっただけの力士ではありません。歴代3位となる幕在位93場所という記録を持っており、新入幕後の1970年代から1980年代半ばと非常に長きにわたって活躍しています。輪湖時代、千代の富士の時代、若貴時代といった時代を常に支え続けた功労者といえるでしょう。

 特に後の横綱となる貴乃花とは出世を争った仲で、取組でもほとんど互角の勝負を繰り広げています。また、高見山が唯一優勝した1972年7月場所の貴乃花との取組は、敗れはしたものの名勝負として語り継がれています。そして、翌9月場所には外国人力士として初となる関脇昇進を果たしています。

 また、外国人力士としては初めて入幕を果たした先駆者でもあることも忘れてはいけません。高見山がいたからこそ、同じハワイ出身の曙、武蔵丸ひいては後のモンゴル勢といった名力士が誕生したといっても決して言い過ぎではありません。

 本人は常々40歳まで現役を続けたいと語っていましたが、足の怪我が原因で40歳まで残り1か月というところでやむなく引退しています。引退後は「東関」を襲名して親方になっています。

「ジェシー」として人気を博す

 高見山は当時では珍しい外国人力士であるとともに、その長いもみあげ、わかりやすい取り口、かすれた声といったように人気がないのがおかしいといえるくらい魅力溢れる力士でした。そのため、現役時代は常々本名「ジェシー」の愛称で親しまれていました。

 また、CM出演も果たしたことがあり、CMでは寝間着姿やタキシード姿でコミカルな踊りを披露するなどしています。

 当時の子供たちはジェシーが大好きだったことは容易に想像することができます。

総括

 引退後も親方・東関として角界に貢献していた高見山ですが2009年に定年を迎えて退職しています。そして、弟子の潮丸が「東関大五郎」を襲名しています。

 現役時代ともども長きにわたって本当にお疲れ様でした。これからはゆっくりと休んでください。